メルマガバックナンバー「アベノミクスで困るのは誰?」(2013年4月9日号)


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おはようございます! ツユキサトシです。

先週、日銀の黒田新総裁が大胆な金融緩和を発表しました。

テレビなどでアベノミクスと言われているものです。

金曜日には日経平均で13,000円台を回復、

景気回復に期待感を持っている人もおそらく多いのではないでしょうか?

株価は景気の先行指標と言われます。

ですから現在、景気が良い実感がなくても

これから先、景気が良くなっていくと 見てもいいのではないでしょうか?

ただ、このメルマガでは、どう景気が良くなるかという話ではなく、

あえて海外に目を移してみましょう。

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■日本の金融緩和の2つの問題点

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 円安になると、日本経済は潤うといいます。

これは、自動車などの輸出産業が 円安によって為替の恩恵を受けるからです。

これで下請けの会社も元気になるというのが 一般的に言われている内容です。

為替について詳しく知りたい方は、 以下の書籍をおすすめしたいと思います。

▼参考図書

『10年後に差が出る!富を作るために「お金」と「経済」を学びなさい』

為替初心者に非常にわかりやすい内容です。

さて「円安になると日本経済が潤う」という 説は理解できたかと思いますが、

これで、 何の問題もなく景気回復をするならば、 もっと前からやっていたはずです。

なぜ、日本はもっと前に金融緩和をしなかったのでしょうか?

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これには、2つの理由があります。

ひとつは、財政の問題。 もうひとつは、海外との関係です。

今回は海外のほうも問題について 解説・予測をしたいと思います。

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■円安になると誰が困るのか?

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円安になると、いったい、

どういうことが起こりうるのでしょうか?

貿易という問題だけに注意すると、 以下の「2つの摩擦」が発生します。

1:日本へ輸出する国が苦しい

2:日本と競合の輸出立国が苦しい

まず、1についてですが、

主に日本へ輸出している国は、 アメリカと中国です。

中国については、為替の変動幅が コントロールされていますので、

そこまで大きな影響はないでしょうが、 問題となるのはアメリカです。

アメリカはTPPなどの推進によって、

アメリカの自動車などを日本に売りたいと 考えていますが、

この日本の金融政策は アメリカの意図とは反対のものです。

ですから、現時点ではアメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は

日本の金融政策に理解を示していますが、

このまま円安が続けば、ある程度の 為替のところで、

アメリカから日本政府へ “苦言”が出てくる可能性があります。

次に、日本と競合する国についてですが、

工業製品の輸出で成り立っているドイツと

世界の電化製品市場を席巻している韓国が

この問題の影響を強く受けています。

仮にドイツの貿易が不調に陥れば、

金融危機に苦しむEU(欧州連合)は その屋台骨を失うことになりますので、

予想外のパニックが発生する可能性があります。

そして、もっと深刻なのが韓国です。

韓国は日本よりも狭い国土であり、 輸出だけを頼りにしている国なので、

為替によって韓国製品が競争力を失うと 窮地に立たされてしまうのです。

私が一番警戒しているのは、 実は、この韓国発の金融危機リスクです。

また現在、日本の株式が上がる一方で、

韓国の株式マーケットは北朝鮮リスクで 大きく下げている点もポイントです。

今後、韓国経済に関する情報があれば、 逐次チェックしていく必要があるでしょう。

—— ◆今日の「一歩先」 ◆——

「仮説を立てて、情報を定点観測する」

未来を想像・予測していく上で 大切なのが「仮説」と「定点観測」です。

仮説というのは、上の場合で言うなら

『韓国発の不況が起こるのではないか?』というようなものです。

こういう視点を持つと、韓国に関する 情報が自然と目に入ってくるようになります。

そこで、韓国に関する情報などについて、 逐次、追い続けるのを定点観測と言います。

こうすると、だんだんと そのトピックについて詳しくなっていき、

そこで異変の兆候が出たときに、 いち早く気づくことができるのです。

定点観測によって、自分が注目している

エコノミストを追い続けるといったこともできます。

そうすると、これまでずっと 「これから日本は円安になるぞ!」と

言っていた人がある日突然、 「円高になるかもしれない」と言ったら

その情報には注意するべきでしょう。

情報収集は“軸”を持つことが大切なのです。

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