こんにちは。
ネット集客アドバイザーのツユキサトシです。
かなり話題になってますね~、ポケモンGO。
小学生のころにまさに友達がやっているポケモン赤・緑の画面を横から覗いていた世代としては非常に馴染みがあって、楽しみなゲームの登場です。そこで今回はこのゲームの可能性と面白さ、そして懸念点などについてお話ししたいと思います。
ポケモンGOってどんなゲーム?
まず『ポケモンGO』がどんなゲームなのかおさらいしましょう。公式サイトにはこのように書かれています。
『Pokémon GO』は、位置情報を活用することにより、現実世界そのものを舞台として、ポケモンを捕まえたり、交換したり、バトルしたりするといった体験をすることのできるゲームです。このゲームはモニターの中だけで完結せず、プレイヤーは実際に家の外に出てポケモンを探したり、他のプレイヤーと出会ったりしながら楽しむことができます。
元々『ポケットモンスター』シリーズは、ポケモンの交換やバトルといった要素によってプレイヤー同士が繋がる、ゲーム内で閉じないことを大事にしてきたゲームです。『Pokémon GO』は、そんなポケモンの世界を更に拡げ、これまで以上にリアルとバーチャルを行き来しながら楽しむことのできるゲームになります。
ポケモンシリーズは主人公がフィールドを探検し、ポケモンと遭遇して、それを捕まえてコレクションしていくゲームです。捕まえたポケモンは戦わせることでレベルが上がります。その育てたポケモンをプレイヤー同士で対戦することができます。
ちなみに初代のポケットモンスター赤・緑がヒットした理由はいろいろあるのでしょうが、この世代の人間として画期的だったのは「通信ケーブルによる対戦(ポケモン交換)」だったように思います。今でこそネットを使っての対戦がゲームの世界では当たり前になってますが、当時はそんな環境がなかったですからね。いやー、通信ケーブル懐かしいですねぇ、友達いなかったので使ったことないですけど(爆)。
さて、話を戻しますが、今回リリースされるポケモンGOでは、こんな機能が搭載されているようです。
・街中にポケモンが登場し、スマホを通すと実際の世界にポケモンがいるように見える(AR技術)
・そのポケモンに対してモンスターボールを投げると捕まえることができる
・ポケストップと呼ばれる設定された場所でモンスターボールなどのアイテムを補給できる
ポケモンGOの何がスゴいのか?
今回、ポケモンGOはサービス開始前からものスゴい話題を呼んでいます。
今回は日本でのサービス開始前にアメリカなど他国から先にサービスが開始になったことでその様子が日本に伝えられ、逆輸入のような形になり、情報ばかりが届くのでファンの期待が過剰気味になっています。
実は、技術的に言えばそこまで画期的なゲームではありません。
位置情報を利用したゲームといえば、『Ingress』という先駆者がいますし、駅の位置情報を集める『駅メモ!』なんてゲームもあります。つまり、街などを歩いてゲームを進めていくスマホゲームは珍しくはありません。これらのゲームも現実世界の位置情報とリンクしてゲームが進んでいきますので、今回のポケモンGOは技術的に画期的かと聞かれればそこまで凄くないのかもしれません。
でも、これだけ話題になっている理由もあります。先ほどアイテムを補給できるポイント(ポケストップ)のことを書きましたが、今回のポケモンGOは実在の企業と業務提携しています。すでに発表されている情報では、ハンバーガーチェーンのマクドナルドとの提携が発表されており、詳細な情報はまだリリースされていませんが、出回っている情報をまとめると
「マクドナルドに行くとモンスターボールなどのアイテムを補給できる」
「マクドナルドでユーザー同士の対戦ができる」
というような機能が搭載される見込みのようです。
では、これのどこがスゴいのか? それは「ネットの力を使って、リアル集客ができる」という点。
ネット集客をしている人なら、ネットを使ってセミナーなどのイベントを集客することの難しさがわかるはずです。しかし、今回ポケモンGOがマクドナルドをポケモンGOにおける重要な位置情報を得られるポイントとなることで、普段はマクドナルドで食べないという人もマクドナルドに足を運ぶ可能性が出てきました。
ちなみに今回マクドナルドとの提携という噂が出始めてから日本マクドナルドの株価は上昇しています。先週末7/15に3,040円だった株価は7/21には一時3,875円をつける(たった3営業日で3割高!)など「ポケモンGOバブル」を予兆させる動きとなっています。
少し気になるのは、マクドナルドに行って買い物をしないとアイテムをもらえないのかなどの部分です。毎回買い物などが条件になるようですと、普通のゲームに課金しているのとあまり変わりがないので、おそらく無料だと思いますが、いすれにしてもマクドナルドに人が集まることになるでしょうから、何かしらの売上への貢献は見込めるはずです。
ポケモンGOがスゴいのは「ビジネスモデル」
そして、このポケモンGOは、これまでのゲームと決定的に違うのは「売上の作り方」かもしれません。
これまでのゲーム業界は、ゲームソフトを販売したり、アプリ自体は無料でアイテムを有料にすることで売上を作ってきました。ポケモンGOも他のスマホゲームと同じく後者のアイテム課金型のビジネスモデルを採用しています。ですから、ユーザーにいっぱいアイテムを使ってもらって課金をしてもらう必要があります。しかし、このビジネスモデルはユーザーの経済状況などに左右されがちで、またゲームが面白くなければ課金額がガクっと減るなど不安定な収益モデルです。
しかも先ほどのマクドナルドとの提携によって“別ルートで売上を作ることができる”のはビジネス的に強いと言えます。マクドナルドにとって、ポケモンGOとの提携はある種の宣伝行為です。ですから、おそらくこの提携には契約料などのフィーが発生するはずです。つまり、ポケモンGOが存続し、マクドナルドがポケストップである限り、ポケモンGOの運営はスポンサーからの売上を得ることができます。この一定額の売上が存在することでビジネスモデルはかなり安定感を増すのです。
おそらく今後、こういったスポンサーは期間限定などで増えていく可能性があります。たとえば、「期間中に吉野家でレアポケモンをGETせよ!」などのキャンペーンが行なわれ、そのたびに任天堂(Niantic)は収益を高めることができます。似たようなことをやってきたゲームは過去にも存在しましたが、ポケモンという全世界規模のコンテンツで勝負しにきているのがこのポケモンGOなのです。
ゲーム性はそこまで高くない?~ユーザー視点
ここまでポケモンGOのビジネスモデルの部分に注目して紹介してきましたが、ではゲームの面白さはどうでしょうか?
これはまだサービスが始まっていないので論じるには時期尚早なのですが、とりあえずスマホを通して映した現実世界の映像の中にポケモンがいて、それに向かってモンスターボールを投げるだけですから、冷静に考えるとそこまで面白いようには思えません。
個人的に焦点になるのは、どこまでAR技術(拡張現実技術)を活用するのか? という点だと睨んでいます。
ポケモンGOでは街中にポケモンが現れるということを売りにしており、その部分にAR技術を使っていますが、たぶんそれだけだとユーザーはすぐに飽きます。個人的に気にしているのは「ユーザー同士の対戦でAR技術を活用しているのか?」という点。
これが仮に特にARが絡まずに、ただ対戦するだけだと盛り上がらないでしょう。逆に対戦もARを活用すれば、街中で攻撃を放つポケモンの姿がスマホに表示され、それがSNSに投稿されてポケモンGOは盛り上がります。まぁこのことを考えるとポケモンGOはいろんな場所で対戦できたほうが面白い絵が撮れそうですね。ガソリンスタンドで電撃を放つピカチュウとか(火気厳禁!!)、焼き鳥屋に現れるカモネギとか(逃げてー!)、いろいろSNSのネタができそうです。
あとポケモンシリーズは「全種類コンプリートしたい!」というユーザーのコレクター魂をどれだけ刺激できるかにかかっていますので、ポケモン探しの部分をどう飽きさせないかが焦点になりそうです。日本でのサービス開始は本日時点ではまだ未定ですが、サービスが開始されて、どれだけのユーザーがダウンロードするのか注目です。機会があれば、ポケモンGOの続報をお届けしたいと思います!
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